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HOME  > 校友発掘キャラバン > No.7 因幡 都頼 [日本画家]

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No.7 因幡 都頼 [日本画家]

因幡 都頼 いなば とらい
日本画家
(2011年度 造形学部日本画学科卒業)
1988年 北海道生まれ。

<主なグループ展>
2011年「the six」ラフォーレ原宿(東京)
2012年「武蔵野美術大学卒業制作展」武蔵野美術大学(東京)
「 東京の美大生」マルヤガーデン(鹿児島)
「 飽和展」GALLERY SOU(札幌)
「 武蔵野美術大学日本画学科卒業制作選抜展」コート・ギャラリー国立(東京)
「 湧き筆展」三鷹アトリエ(東京)
2013年「PAINTING MASK EXHIBITION̶坂爪康太郎仮面展」CASE gallery(東京)
「七彩輪」ギャラリー風(東京)

<主な個展>
2013年「室内あそび」GALLERY SOU(札幌)
2014年「ここだけのはなし」新宿眼科画廊(東京)
2015年「因幡都頼個展」新さっぽろギャラリー(札幌)
2015年 6月 個展 GALLERY SOU( 札幌)、7月 二人展 画廊くにまつ( 青山)
2016年5月「そこにない堤防 因幡都頼個展」コート・ギャラリー国立(東京)

因幡都頼オフィシャルサイト http://inabatorai.com/

プロフィールを見る

虚構(フィクション)を描くことで描き出されるリアリティがそこにある。

日本画学科を卒業した因幡都頼さんは、繊細な線を幾重にも重ねることによる細密な表現で独特の世界を描きます。その独特な世界は日本画の技術としても素晴らしく、すでに自身の世界観を持っていることが素敵だなと思います。

その彼の世界観を印象付けるのが「ちっちゃいおじさん」です。この「ちっちゃいおじさん」は以前からいたわけではなく、登場するのは、彼が大学4年の卒業する頃だったそうです。

それまでに描いていた作品もいくつか見せてもらいましたが、それらはここに辿り着くための試行錯誤だったのかもしれません。「ちっちゃいおじさん」の登場で世界観がキュッと収斂したように感じます。

細密な描写で描かれるおじさんたちが、そこにふっといるその世界は不思議なリアリティを持って我々の目の前に立ち現れます。虚構(フィクション)を描くことで描き出されるリアリティがそこにはあるという因幡さんに話を聞きました。

「ちっちゃいおじさん」に決してこだわっているわけではなく、「劣化しない生き方」をしていきたいと思っていますから、「山にこもってはだめ」だということです。

それから、社会にはフォーマットがあって、多くの人はそこにはめ込まれていて、自分で選択しているようで実は選択させられています。だからこそ、自分で選択していくことが大切だと思います。

 

たとえば、アートが世界観の表現であるとすると、「ちっちゃいおじさん」は確かに独特な世界観を表現しています。しかし、それはキャラクター化された「ちっちゃいおじさん」を量産して消費していく(フォーマットに当てはめてゆく)ことではありません。そんなことを、自分の作品を通して求めているわけでもありません。大切なのは世界観で、築いてきた世界観をそのまま大切にしておくことではなく、むしろ、どんどん変わっていくものだと思います。

「ちっちゃいおじさん」は、あくまでも彼のイメージする世界観を表現するための素材として描かれているということがわかりました。

因幡さんの世界観は、「ちっちゃいおじさん」にとどまることなく歩き続けていき、次にどのような素材で表現していくのか、見ることが楽しみでもあります。

まだもう少し「ちっちゃいおじさん」の出番はあると思いますが、まだまだ若い彼の次の一手を見守って行きたいと思います。

取材後改めて、下記の質問に答えていただきました。

− 「ちっちゃいおじさん」を描くようになった具体的なきっかけはありますか

きっかけはもっとパーソナルなもの、自分にしかできないものをつくりたいと考えていた時に、自分の欠点から掘り下げて行くと、小物を失 くしやすいことに気がつき、「あぁ、これ小さい人のせい、しかもおじさんなら面白いなぁ」とふざけ半分で始めたのがきっかけです。

 

作品を制作するときに大切にしていることや大変なことは

できる限り色々な見方や考え方があると言う前提を持った上で、自分が違和感を覚えたことを作品にしています。なので、できる限り偏らず作家の意図よりも鑑賞者の中で物語のようなものが広がるように意識して取り組むことが難しいと感じながら制作しています。

 

最後に今後やりたいことや予定など教えてください。

もっと多くの人に見ていただきたいですね。自分のスタイルとしても色々な見識や考え方の人々と出会うことが作品の土台となるので、海外での展覧会や滞在制作などには興味があります。また、異なったツールやジャンル、メディアを使って作品制作に挑戦していきたいです。来年2017年11月にまたここコート・ギャラリー国立で個展を開催予定です。

 

「そこにない堤防」 因幡都頼個展会場コート・ギャラリーにて 2016.5
取材:広報部 古川 泰司(1985年度 造形学部 建築学科)

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