河合早苗さん(79短デ工)
卒業生の河合さんがプロデュースする映画「ファシスの波紋」。
昨年の4月から全国上映されています。
最新の上映情報は以下の公式情報をご覧ください。
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【映画の概要】
今年で創業400年を迎える、和紙に文様を手摺りする唐紙を継承してきた京都の工房「唐長」。その手仕事の現場から本作は始まる。植物文、雲や星を表す天象文、渦巻や波文などが刻まれた江戸時代の板木に、泥絵具や雲母を載せ、和紙に文様を写していく。その反復によって生み出される唐紙の息をのむような美しさ。
あるがままの自然のかたち、動き、リズム、色合い。茂木綾子監督のカメラは、古の人々の視線と重なるかのように、文様と、その源となった自然の様を丁寧に映し出していく。
『幸福は日々の中に。』(2016)、『島の色 静かな声』(2008)などの作品で注目を集めてきた茂木綾子監督による、美の瞬間を追う映像と、イギリス前衛音楽家フレッド・フリスの音が響き合う、最新作。
【フィシスの波文とは】
タイトルの「フィシス」は、古代ギリシャ語であるがままの自然の意。太古から現代まで、人々が自然をかたどって文様を描いてきた営みが水の波文のように無限に広がっては消えるリズムと自然の神秘をイメージしている。文様は自然と精神をつなぐものとして存在する。人は宇宙や自然をかたどり文様を描いてきた。その終わりなく続くリズムと自然の神秘がこの映画のタイトル『フィシスの波文』に宿っている。