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[news] その他(ニュース)

msb! トークリレー01【泡立つアートの環境 ( 松家克 ) 】

泡立つアートの環境

1971年度 造形学部建築学科卒業[建築5期]
松家 克(ARX建築研究所 代表/msb! 校友会本部事務局長)

【スライド写真について】
1.MAWVの乗鞍・番所の第2号山小屋
2.アート&デザイン掲載の各種情報誌

東京2020オリンピック・パラリンピックが、コロナ禍で開催賛成と反対、延期、中止などの課題を抱えながらも無事に開催された。この評価は歴史に任せるとして、COVID-19 は、変異型デルタ株で感染力が更に高くなり収束の気配が依然としてまだ感じられない。更なる変異型出現の危惧もあるが、今、世界と日本で進められているワクチン接種と新治療薬開発が今後の感染者数減と治療の進歩と知恵で、以前のような社会活動に繋がることを期待している。併せ、6波7波もあるとも言われているが、ウイズコロナでの日常生活の安定化が必須と考えている。余談だが、2018年のマラリアの年間感染者数は、依然として、コロナの世界累計とほぼ同程度の2億2800万人。死亡者は治療薬の開発で減少してはいるが、全世界で40万5000人だという。身近でない感染症の怖さも合せ再認識した。因みにコロナの死亡者数は累計で500万人に迫っている。(2021年9月現在)
2年にも亘るこのコロナ禍は、教育現場や生活、仕事でのリズムを乱し、今後のニューノーマルへの順応過程での体力消耗も進むと考えられ、疲弊感を更に強くする可能性もある。

私の学生時代は70年安保闘争で大学がロックアウトになり、新宿の西口広場は毎日、反対集会の場と化していた。授業もほぼ2年に亘り滞り、今回のコロナ禍よりも状況は悪かったと言える。3、4年時は、まともな授業がなく卒業式もなかった。寒い時期に大学封鎖となり、ワンダーフォーゲル部(MAWV)の第1号乗鞍山小屋に1カ月近く籠ったこともあった。余談だが山小屋には、乗鞍岳に向けてライブカメラがセットされ、春夏秋冬の山の様子がホームページで何時でも見られる。
この70年代の時期に多くの日本人がテレビにくぎ付けになったのが厳冬期の「あさま山荘事件」であった。当時、販売が開始されたばかりのお湯を注ぐと直ぐに出来上がる温かいカップヌードルが警察隊員に配給され、これがテレビ中継で話題になり知名度を一気に高めたとも言われている。世界のカップヌードルの始まりでもあった。
歴史から振り返ると半世紀に1回位の難局が日本の大学にはあると言え、少子化や多様化、感染症のパンデミックス、デジタル化、温暖化も含め今がその難局の一つともいえる。中国の大洪水やカナリア諸島などの火山噴火も50年位に一度の自然の脅威だと言える。この環境下で、今後の全国の大学やムサビ変革が加速度的に進むのは必然だと考えている。

一方、このコロナ禍でAERAやPen、東洋経済などの情報誌でアート特集が度々繰り返されている。東洋経済誌では、美大生の進路に異変、とのタイトルで「アート思考」に企業が注目との記事があった。ファインアート系は、もともと作家志望が多い。パンデミックス後のアート思考の重みが増すものと考えられ、企業では総合職も含め募集が増えているという。ますますアート界が騒がしく怒涛のように起伏し、あちらこちらで泡立つだろう。

最後に、在学中は数多くの貴重な経験をしたが、今は充実した時間だったとしか覚えていない。ムサビの卒業生には多彩で魅力的な多くの校友がいる。美大生の基本は“創造的ものつくり”だと考えているが、長澤学長の言葉と大学の創立時の理念を借りれば、「真に人間的自由に達するような美術教育」を基礎とし育んだ「創造の持久力」を基に今の多くの校友の活動がある。今後も創造性と社会との共創、イノベーション、ムサビ流新事業体など校友の活躍と展開を楽しみにしている。

現在、開催期間中の情報

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