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HOME  > 卒業生インタビュー  > No.4 須藤 真美子 [染友禅作家]

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No.4 須藤 真美子 [染友禅作家]

須藤 真美子 すどう まみこ
染友禅作家
(2000年度 造形学部日本画学科)

女子美術大学非常勤講師

http://joshibi-crafts.net/faculties/sudo-mamiko/

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− 染友禅作家という仕事について紹介してください。また一番のやりがいはなんですか。
主に着物や帯を中心に制作を行っていますが、お客様の要望でデザインを考え染める誂えや、デパートでの展示会で販売などしています。また、自分自身のレベルアップのため公募展に出品する活動も継続しています。

金沢市内の自宅兼工房で制作をしていますが、市内には着物の加工を一貫してできる「加賀友禅染色団地」があり、着物を染め、蒸して色を定着させる工程や水洗いなどはその設備を利用させて貰えるのでとても助かります。

以前、大正時代に作られた加賀友禅を元に新しく振袖を染める仕事をやりました。その家に代々伝わる振袖は、生地も弱り、もう着られないだろうということでメインのデザインはそのまま生かし、元の着物のイメージを損なわないように新しい振袖を染めました。大変な仕事でしたが、仕立て上がりを喜んで、着て貰えたときは大きなやりがいを感じました。

− 染友禅作家になるきっかけ
大学卒業後、友禅の工房に弟子入りし、働き始めたのがきっかけです。大学3年の後半から進路のことを考え初め、就職先を探していた時に武蔵美の求人ファイルから見つけました。

− 染友禅の一番の魅力、うれしかったこと
1枚の薄い布の中に絵画のような奥行や深みが表現出来ることが友禅の魅力です。制作工程が長い事が特徴ですが、一つ一つの工程をきれいに仕上げる事が目標でもあり、それが出来た時は達成感を感じます。
友人が結婚式の時に、制作した着物を着てくれた時はとても嬉しかったです。

− 制作で大変なところ
ほとんどの工程が手作業なので、その人が持っている技術的なレベルの高い、低いが目に見えて表れます。継続して、常に手を動かし訓練する気持ちを持たないと技術的な面では落ちてしまうのでそういった面は大変にも感じます。

− 制作で心がけていること
友禅の場合、途中で色の変更やデザインを変える事は大変難しいので、一発勝負のようなところがあります。最初の計画がとても大事なのですが、計画しつくされたものつくりには時に息苦しさも感じます。そういった時は他の分野の作品、絵画や音楽といったものを見たり聞いたりして感覚をニュートラルにし、凝り固まった思考を解すようにしています。

− 今後の予定、やりたいこと
北陸新幹線開業に合わせ、金沢市内に金沢の工芸をコンセプトにしたホテルがオープンしました。そのロビーの空間を演出するために四季をテーマにした着物を季節ごとに制作する仕事を行っています。今後は金沢でいい形で個展が出来る様に計画して行きたいです。

取材:広報部

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