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HOME  > 卒業生インタビュー  > No.37 武藤 真菜[公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 広報担当]

[msb! caravan]

No.37 武藤 真菜[公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 広報担当]

武藤 真菜(むとう・まな)

公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 広報担当
( 2012年度 武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科 卒業)

>公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 公式サイト

【スライド写真について】
1. 本人ポートレイト。
2.2015年 ラグビーW杯 イングランド大会にて 試合会場
3.長野県 菅平高原にあるラグビー場

プロフィールを見る

自分がこんなにも好きな「ラグビー」という競技をたくさんの人に見てもらいたい

−ラグビーとの出会い

父が長い間ラグビーをしていたんです。上智大学のラグビー部出身で、卒業後はコーチもしていました。
それで私も子どもの頃から夏休みには菅平高原へラグビーの合宿について行ったり、週末には草ラグビーを観に行ったりしていました。
父の仕事の関係で、小学校1年から高校の途中まで9年間は中国に住んでいたのですが、そこでも父がプレーしていた現地駐在員の試合を観に行ったりしていましたね。
そんなふうに小さい頃からずっとラグビーが身近にありました。


幼少期、上海にて現地駐在員のラグビーチームと

−視覚伝達デザイン学科を出て、ラグビーの仕事をするに至った経緯

小さい頃から絵を描くことが好きだったので、自然と美大に行くのが当たり前だと思っていました。イラストレーターになりたいと思っていたんです。
でもいつしか「美大に入る」ことがゴールになっていたようで、入学して少し燃え尽きたような感じになっていました。とはいえ何かしらのデザインに携わる仕事に就きたいと思い就職活動をして、ラグビー協会に入る前に、実はジュエリーの会社の内定をもらっていました。そこの会社では内定者が入社前に店舗で働く体験入社の期間があったのですが、そこでこれは何か違う、自分がやりたいことはこれではないと思ったのです。
それで、別のところを探していたときに偶然、ラグビー協会の求人情報を目にしました。そこで募集していた職種も、広報の中のウェブサイトやSNSの担当者だったので、大学時代にウェブ関係の勉強をしていた自分にピッタリだと思いました。
本来は中途採用の募集だったのですが、私は新卒だったためどうしてもとお願いをして選考に加えてもらい、入社することができました。

−広報の主な仕事内容、印象に残っているエピソード

入社してすぐはHTML形式の古いウェブサイトや公式SNSの運営を担当していましたが、2015年6月にリニューアルのディレクションを行いました。
ラグビーには、大きく分けて15人制と7人制(セブンズ)の2つがありますが、現在私は男子15人制の日本代表の広報業務を担当しています。
日本代表の活動自体は年に数ヶ月ですが、それ以外にも普段から様々な業務をしています。具体的には社会人や大学生の試合の運営、プレスリリースの配信や取材申請を受けたりといった活動になります。
これまでで一番印象的だった出来事は、やはりイングランドで開催された2015年のラグビーワールドカップです。私も視察のため現地におりました。
初戦で強豪の南アフリカ代表に勝利した試合の後、先輩と抱き合って号泣しながら「本当によかった!」と喜びあったのがとても印象に残っています。


2015年 ラグビーW杯 イングランド大会 モニュメントの前で

−2019年に日本で開催されるワールドカップ、そして2020年の東京オリンピックについて思うこと

2019年に向けて、観客人口を増やすこと、そして大会が終わった後も継続してファンでいてもらうことが大きな目標です。ワールドカップが自国開催されることはラグビー界にとってすごく良いことなのですが、その時だけのものにしないでしっかり次に繋げていく、レガシーを残していくということが重要です。
そういった意味で2019年、2020年はとても大きなチャンスだと捉えています。
ラグビーの場合、ルールが難しいと言われることがあり、またサッカーや野球と違い競技経験のない人が足を運びづらいということがあるので、そこを変えていきたいと思います。世界トップレベルのプレーが目の前で見られるまたとない機会なので、ぜひ多くの人に生の試合を観に来ていただきたいです。

−学生へのメッセージ

課題の意味や教授の評価などを考えるよりも、自分が「好き」なことをやったほうがいいと思います。
今の自分がそうなのですが、好きなことを仕事にしているからこそ、常に100%全力で取り組めています。


青山にある秩父宮ラグビー場

−今後の展望

一言で表すと、自分がこんなにも好きな「ラグビー」という競技をたくさんの人に見てもらいたいし広めたい、という気持ちです。日常の会話の中にラグビーが出てくるといいなと思っています。
サッカーや野球も、ファンになる入り口は様々だと思いますが、ラグビーは美しい精神性を持ったスポーツですし、一度観たらきっと好きになってもらえると思います。そして選手は本当に頑張っているので、ぜひその姿を見てもらいたいと思います。
青山にある秩父宮ラグビー場は芝生の匂いが届くくらいグラウンドとの距離が近く、迫力がすごい。選手によるファンサービスも充実しています。
シーズン中はほぼ毎週試合を行っているので、ぜひ一度生の試合を観に来てください!

取材:広報部

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